ブロークン・イングリッシュ

ラブストーリかと思いきや、女同士の友情物語でもある。

http://broken-english.jp/index.html

最初の舞台はニューヨーク。30歳過ぎの女子、ノラはホテルの顧客対応係をしている。恋人なし。

ホテルの受付でもめていた客を対応したら、俳優のニック・ゲーブルであり、彼に気に入られ食事をする事に。

酔って、ニックと一夜を共にしてしまうノラ。母や親友に「ニックと付き合ってる」と宣言した後、テレビでニックが女優と付き合っていると公表。

男運がない自分が惨めで、大学時代は何人も彼氏がいたのに今は彼氏がいない自分が孤独。必死な自分が嫌になっているノラ。

ノラの母親から、友人の息子を紹介してもらい映画館へ行くが、そこで彼の元カノに遭遇。気分が乗らない彼は突然帰ると言い出す。

もう誰とも付き合わないと決めるノラに、同僚からパーティに誘われる。いやいや行った先で出会ったのは、フランス人のジュリアン。情熱的で、猛烈なアプローチにあうノラ。

夜まで飲み明かし、次の日は食事へ。楽しいひと時を過ごし、彼等はベッドへ。

出会って二日目のジュリアンから、一緒にパリへ行こうと誘われるノラ。しかし、仕事・生活・友人・家族・・・背負っているものが多くてすぐに行けないと断るが・・・。


何だかわかるなぁ。周りのみんなが良く見えて、勝手に自分は孤独だと暗いマンホールに一人落ちる感覚。都会にいて、こんなに人がいるのに自分は一人なんだと寂しくなる感覚。友人達は恋人がいるのに、自分にはなぜいないのか、焦燥にかられる感覚。

ジュリアンを探しに、親友とパリへ旅立つノラ。

親友も、ノラの紹介で、ノラの男友達と結婚したものの、夫に苛立ちを募らせる。

ある時はヨガ教室で、またある時はネイルサロンで、日々の話を語る彼女達。

状況が違っても、それぞれに悩みを抱えている彼女達。人が幸せそうに見えるけど、実は悩みがあったり、また自分の人生もそんなに悪くなかったり・・・。

メランコリーな日々が少しだけハッピーになれそうな気分にさせてくれました。

ちなみに、偶然にもジュリアン役が、先日観た「ゼロ時間の謎」のギヨーム役・メルヴィル・プポーでした(驚)

                                                                                                                          • -

「ブロークン・イングリッシュ」:アメリカ・日本・フランス合作。2007年。監督:ゾエ・カサヴェテス。キャスト:パーカー・ポージーメルヴィル・プポー、ドレア・ド・マッテオ