once ダブリンの街角で

ストリートミュージシャンの男とチェコ移民の女が、音楽から始まる出会いを交わす。

http://www.oncethemovie.jp/

舞台はアイルランドの首都ダブリン。ボロボロのギターを抱えて、道端で日夜熱唱する男。チェコ移民の女がそんな音楽に足を止め、二人は小さな楽器店でセッションする事に。女は昔ピアノを習っており、楽器店の休憩時間に、よくピアノを弾かせてもらっているのだという。

楽器を弾いて、音を交わす事で、人の心は近づき、触れ合う。

この時、画面が微妙に揺れたりして、自分の目線感覚になり、セッションしている場に一緒にいるような臨場感を味わった。

彼女には子供がおり、チェコに残っていた夫がダブリンに来るという。夢を追い、ロンドンに行くことを決める男。男は二人の最後に曲を作るというが・・・。二人のモラトリアムか近づく中で、一体何が起きるのか。


グレン・ハンサードの力強い歌声に驚きつつも少し身震いした。極上の音楽映画。

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「once ダブリンの街角で」:アイルランド。2007年。監督・ジョン・カーニー。キャスト:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ