泣くべき時は、きっと他にいくらでもある。

でもその瞬間、泣かずにはいられない時もある。

みぞおちにグッと力をいれて、深呼吸して、色々頭で整理してみても、落涙する時はある。


そんな時は、子供の頃からしてきたように、しっとりと心を澄ませる。

白いシーツの上を滑るように、眠る瞬間みたいに目を閉じて、行き過ぎるのを待つ。


大きな宇宙の、少し大きな銀河系の、青い地球の、小さな日本の、とっても小さな存在を実感して、ただひたすら行き過ぎるのを待つ。

泣きたい時に、やってみる。