ジャージの二人

仕事帰りにふらふらと買い物などをしていたらお腹が空いたので、煉瓦屋へ駆け込む私。

本日、残り一個のチェリーパイを購入↓

パイがサクサクで、軽い。バターが濃い生地だけど、ホームメイド感溢れる優しい味で、おいしい♪中のチェリーは、ペースト状(?)でした。これは生地だけでもいける!


勝手に読書月間の真っ只中である今、長嶋有さんの『ジャージの二人』を読みました。

結婚を三回繰り返したカメラマンの「父」と、現在失業中で、小説家を目指している「僕」が、毎年恒例で、夏の避暑に祖母が所有していた群馬県の山奥にある別荘で過ごすひと時の話。

「僕」は結婚しているが、妻は会社の同僚と人生最大の恋愛をしている。

妻は同僚に振られ、家の中に振られた人間が二人いる奇妙な状態になってしまう。

「僕」は、「父」が一番最初に結婚した奥さんの子供で、三人目の奥さんとの間に「花ちゃん」という、中学二年生の子供がいる。

「ジャージの三人」も、収録されていて、「ジャージの二人」から一年経った別荘での話だ。


劇的に話が進展する訳ではないが、虫や畑、空気感などの描写から、田舎ののんびりした世界をうまく創りだして、飽きさせないストーリー。

「父」と「僕」のいい具合に力の抜けた感じが、爽やかささえ醸し出す。

2008年に、脚本・監督:中村義洋、キャスト:堺雅人、鮎川誠(シーナ&ロケッツ)で映画化にもなってます。

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ジャージの二人』:著者・長嶋有。2007年1月25日代刷。発行所・(株)集英社

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