パンチドランク・ラブ

ちょっとブッ飛んでる主人公のバリーが、一生に一度の恋をして、何だか色んなことができちゃう物語。

7人の姉を持つバリーは、恋人がいない為姉たちから心配され、パーティーの最中にゲイ呼ばわりされ、プッツンきれて部屋の窓ガラスを粉々に割る。

誰かに話を聞いてもらいたいバリーは、ふと目に留まったテレフォン・セックスのサービスコールの広告をみて、電話を掛ける。

後日心配した姉の一人が、バリーの職場に、同僚のリナを連れてくる。偶然にも、リナは一度バリーの職場に車の修理を依頼して、バリーと面識があった。

そんな中、コールガールが悪徳業者で、バリーの家や職場に「金を出せ」と脅しの電話がひっきりなしに掛かってくる。

リナと食事に行く事になったバリー。リナとキスをし、恋に落ちる。

リナを送った後、自宅付近で何者かに襲撃され、金を取られるバリー。確実に、サービスコールの関係者だった。

バリーは、ヘルシー&チョイス社と航空会社が提携して、キャンペーンを行っている「ヘルシー&チョイス社の製品を買って10点で500マイルプレゼント」という広告を見て、4パック1セットになっているプリンを買い漁る。なぜなら、リナがハワイに出張に行くという事を聞いて、自分もヘルシー&チョイス社のプリンを買って、マイルに交換して自分もハワイへ行こうと企む。しかし、プリンを買った後、ヘルシー&チョイス社に電話をすると、マイルに交換するには2ヶ月かかるというのだ。

仕方がないので、自腹でハワイへ飛ぶバリー。そこでリナと出会え、一夜を共にし二人は晴れて恋人同士に。

リナを乗せて運転しているバリーの車に、一度恐喝に来た車が衝突。怪我をするリナ。キレたバリーが、その車の男達を鉄の棒で殴り倒す。

病院に運ばれたリナを置いて、職場からサービスコールへ電話をするバリー。ボスの居場所を突き止めたバリーは、自分がいるカリフォルニア州からユタ州へと行き、殴り込みをかける・・・。


主人公・バリーが、色んな意味でイタくて、可愛くて、面白い。

愛を語らうベッドシーンでも「君の顔をハンマーで殴りぐちゃぐちゃにしたいほどきれいだよ。」・・・それで恋が燃え上がる二人の関係ってすごい!

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「パンチドランク・ラブ」:2002年。アメリカ。監督:ポール・トーマス・アンダーソン。キャスト:アダム・サンドラー、エミリー・ワトソン、フィリップ・シーモア・ホフマン